睡眠時無呼吸症候群

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寝ている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に、何度も呼吸が止まる病気です。しばしば「いびき」を伴いますが、根本的な問題には無呼吸にあります。無呼吸あるいは低呼吸になると身体が低酸素状態に陥り、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などのリスクが高まります。
また、日中に強い眠気を感じ、車や重機の運転中の事故、仕事・勉強の質の低下などにも繋がります。
睡眠時無呼吸症候群は、ご自身だけではなかなか気づけません。いびきや無呼吸を家族に指摘されたとき、睡眠時間をきちんととっているのに日中に強い眠気を感じるときなど、一度当院にご相談ください。

こんな症状がある方は睡眠時無呼吸症候群かもしれません

寝ているとき・起きてすぐの症状

寝ているとき・起きてすぐの症状

日中の症状

日中の症状
  • ひどい眠気に襲われる
  • 会議、試験など緊張する場面でも眠くなる
  • 疲れ、倦怠感が抜けない
  • 一日中眠気が続く
  • 集中力、注意力が低下した

睡眠時無呼吸症候群セルフチェック

以下の①~⑧の状況において「どれくらい“うとうと”(数秒以上眠ってしまう)するか」を、「ほとんどない」「少しある」「半々くらいある」「しばしばある」のいずれかでお答えください。
合計スコアが11点以上であった方は、眠気を自覚している状態であり、睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われます。

  • ほとんどない  0点
  • 少しある    1点
  • 半々くらいある 2点
  • しばしばある  3点
①座って新聞・雑誌・本・書類などを読んでいるとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
②座ってテレビを観ているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
③会議、劇場、映画館などで静かに座っているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
④乗客として1時間、車に乗っているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
⑤午後、横になって休息をとっているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
⑥座って人と喋っているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
⑦昼食後に、静かに座っているとき(アルコールなし)
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある
⑧座って書類・手紙を書いているとき
ほとんどない 少しある 半々くらいある しばしばある

睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠中の無呼吸あるいは低呼吸の原因のほとんどは、空気の通り道「気道」が塞がってしまうことにあります。
その要因としては、肥満、扁桃・アデノイド肥大、顎の小ささ・後退などが挙げられます。中でも肥満はリスクが高く、睡眠時無呼吸症候群患者のうち60%以上に認められます。
その他、少数ですが、呼吸中枢の異常によって、正常な呼吸が行われずに睡眠時無呼吸症候群を発症するケースも見られます(中枢性睡眠時無呼吸症候群)。

睡眠時無呼吸症候群の検査

パルスオキシメーター

パルスオキシメーター

自宅で行う検査です。
センサーを指先につけ、血中の酸素の状態、脈拍、体動を測定します。

簡易検査

自宅または入院して行う検査です。当院では、装置をレンタルしご自宅で簡易検査を受けていただけます。
センサーを指先と鼻の下につけ、呼吸の状態、いびき、胸・腹の動き、血中の酸素の状態、脈拍、体動などを測定します。
睡眠時無呼吸の程度(AHI)も分かります。

ポリソムノグラフィー(PSG検査)

入院して行う検査です。簡易検査で睡眠時無呼吸の程度が40未満であった場合に、より詳しく調べるために行います。
センサーを指先と鼻の下、さらに顔面、胸、胸部・腹部、脚などに取りつけます。脳波、オトガイ筋電図、いびき、胸・腹の動き、体動、心電図、経皮的動脈血酸素飽和度、脚筋電図などを測定します。

検査の流れ

1問診・日中の眠気チェック(当院)

2パルスオキシメーター(自宅)

3簡易検査(自宅または入院)

4ポリソムノグラフィー(1~2泊入院)

5診断・治療(当院)

  • 簡易検査にて明かに睡眠時無呼吸症候群の症状が認められる場合には、ポリソムノグラフィーを省略します。

睡眠時無呼吸症候群の治療

睡眠時無呼吸の程度、タイプに応じて、以下のような治療を行います。

CPAP療法

CPAP療法

鼻に装着したマスクから空気を送り込むことで、気道の狭窄を防ぎます。
現在、睡眠時無呼吸症候群の治療においてもっとも有効性の高い治療です。治療に使用する装置は、当院が手配し、レンタルしていただけます。

マウスピース療法

マウスピース療法

下顎の後退を原因としている場合には、下顎を前方に固定するマウスピースを作製・使用することで、気道が確保しやすくなります。

アデノイド切除・扁桃摘出

アデノイドや扁桃腺の肥大が大きな原因となっている場合には、その切除・摘出によって睡眠時無呼吸症候群の改善が期待できます。

肥満・生活習慣の改善

肥満は、睡眠時無呼吸症候群の大きなリスクとなります。食習慣、運動習慣を改善し、肥満の解消を目指します。
また、飲み過ぎ、就寝前の飲酒は控えましょう。アルコールは、筋肉の弛緩、それに伴う気道の狭窄の原因、あるいは夜中の覚醒の原因にもなります。

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TEL 043-488-6064